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懐かしの住宅・店舗ずらり 江戸東京たてもの園(東京都小金井市) - 日本経済新聞

NIKKEI MJ

東京都小金井市など4市にまたがる自然豊かな都立小金井公園。園内で江戸時代以降の住宅や店舗がずらりと並んでいるのが江戸東京たてもの園だ。いずれの建物も細部にこだわった移築と復元により往時の様子を忠実に再現している。年間25万人が来場、日本の建築文化を知ろうと、訪日外国人(インバウンド)も増えてきている。

日本の建築文化を知ろうと訪れる、訪日外国人も多くなってきた(2018年7月撮影)

日本の建築文化を知ろうと訪れる、訪日外国人も多くなってきた(2018年7月撮影)

公益財団法人、東京都歴史文化財団が運営する。30棟の展示建物は大半が木造で、かつての建造地で建物を一度解体し、移築している。「建築文化、生活文化を体感してもらう」(同園学芸員)ため、改装済みの部分を寄贈者からの聞き取りや当時の写真から以前の姿に戻す復元作業もしている。

例えば江戸時代建造の古民家では、移築前には撤去していた囲炉裏を作り直している。建物内の小物にも凝っており、店舗では当時のポスターを購入し、複製して貼っている。

園内は3ゾーンに分かれる。東ゾーンは「下町中通り」と称した道路の両側に江戸末期~昭和初期の店舗が並び、店頭には当時の商品の複製品が並ぶ。戦前~昭和30年代にタイムスリップした感覚が味わえる。

立派な門が特徴の銭湯「子宝湯」と文具店「武居三省堂」はともに昭和初期の建築で、欧米でも人気のスタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」に登場する建物のモデルになったとも言われる。車で20~30分の三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市)とセットのツアーもあり、訪日客に人気だ。

子宝湯に近い大正時代建築の和傘問屋「川野商店」には英語、中国語を話せるスタッフが常駐し記念撮影用の和傘も用意している。

山の手の住宅を集めた西ゾーンでは江戸時代建築のかやぶきの古民家「吉野家」「綱島家」が目を引く。囲炉裏やかまをたき懐かしい雰囲気を高めている。歴史的建造物を集めたセンターゾーンの「高橋是清邸」は是清が二・二六事件で暗殺された舞台で、日本人の来園者の関心が高い。

イベントの1つで、毎年11月下旬に行う「紅葉とたてもののライトアップ」では、見ごろを迎える紅葉に合わせ、開園時間を夜まで延長。歴史的建造物と紅葉の幻想的なライトアップを楽しもうと1万人前後が来園する。コト体験で、風呂敷によるモノの包み方を教わるイベントなども外国人に人気という。

入園料は大人400円。昔の日本の様子がうかがえる施設として訪日客の関心が高まり「最近では来園者の約1割に達する」(同園学芸員)という。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月29日から休園が続くが、一部建築物の修復や耐震補強工事も進めながら、営業再開を待っている。

(多摩支局長 一丸忠靖)

[日経MJ 観光・インバウンド面 2020年4月20日付]

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April 21, 2020 at 02:30AM
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