東京・芝浦花柳界の見番として1936年に造られた建物が、伝統文化に関わる公演、講座、展示などを行う「港区立伝統文化交流館」に生まれ変わった。都内に残る唯一の木造見番建築としての価値も高い。
見番は置き屋、料亭、待合からなる「三業」を取りまとめ、芸者の取り次ぎや遊興費の精算をする施設。芝浦の花柳界は明治以降に発展し、初期は海岸沿いで栄えた。東京湾の埋め立てが進むのに伴って現在の芝浦1丁目付近に移転し、見番もそこに建てられた。
見番の施主は、当時の三業組合長で、目黒雅叙園(現ホテル雅叙園東京)の創業者でもある細川力蔵。豪華な建築が「昭和の竜宮城」と称された雅叙園と同様、酒井久五郎が棟梁(とうりょう)として腕を振るった。重厚な外観と繊細な内部の意匠が共に美しい。
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April 05, 2020 at 12:01AM
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見番、文化交流館に変身 芝浦花柳界の建物、落語公演などに利用 /東京 - 毎日新聞
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