御仮寓所(ごかぐうしょ)を出発する秋篠宮ご夫妻と見送る悠仁さま(8日午前、東京都港区)=代表撮影
秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となられたことを内外に示す「立皇嗣の礼」が8日、皇居で行われる。天皇の代替わりに関連する一連の行事を締めくくる最後の儀式となる。
この日の儀式は、伝統装束に身を包んだ天皇、皇后両陛下が立皇嗣の礼の挙行を神前に報告する午前9時の「賢所皇霊殿神殿に親告の儀」からスタートした。午前7時すぎ、着付け準備などのために最初に皇后さまが、午前8時すぎには天皇陛下が赤坂御所から皇居に入られた。沿道には多くの人々が集まり、両陛下はにこやかに手を振って応えられた。
秋篠宮ご夫妻は午前9時すぎに長男の悠仁さまの見送りを受けて赤坂御用地の御仮寓所を出発し、皇居に入られた。
中心儀式「立皇嗣宣明の儀」は午前11時から、宮殿・松の間で国事行為として営まれる。陛下が秋篠宮さまが皇嗣になられたことを宣言すると、秋篠宮さまが決意を述べられる。参列者を代表し、菅義偉首相が祝辞の「寿詞(よごと)」を述べる。
儀式には常陸宮ご夫妻ら皇族方のほか、三権の長、地方自治体の首長ら約50人が招かれている。当初は国内外の要人約350人を招き、4月19日に挙行する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で政府は規模を大幅に縮小し、時期も延期した。感染防止のため、祝宴にあたる「宮中饗宴(きょうえん)の儀」は取りやめた。
儀式中は両陛下と秋篠宮ご夫妻、寿詞を述べる菅首相以外の参列者はマスク着用を徹底する。宮殿内の換気やソーシャルディスタンスの確保などの感染対策も講じられるという。
今回の立皇嗣の礼は前例がない。一連の儀式の構成は、天皇陛下が皇太子時代に臨まれた平成期の「立太子の礼」を参考にした。もう一つの国事行為として、両陛下が秋篠宮ご夫妻と面会される「朝見の儀」が午後4時半から宮殿・松の間で行われる。「謝恩の辞」を述べる秋篠宮さまと紀子さまに、陛下と皇后さまがそれぞれお言葉を述べられる。
宮殿・鳳凰(ほうおう)の間では、陛下が秋篠宮さまに、皇室に代々伝わる皇太子の守り刀「壺切御剣(つぼきりぎょけん)」を授ける儀式も営まれる。剣の親授は、平安時代から行われていたとされる。令和の代替わりに伴い天皇の直系男子が就く「皇太子」が空位となったことで、皇嗣となった秋篠宮さまが受けられる。
皇居に入る皇后さま(8日午前、皇居・半蔵門)=代表撮影
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