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札幌市内のクラスター、3分の2占めるススキノ地区に時短営業要請…知事「命と健康守る戦い」 - 読売新聞

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 新型コロナウイルスの感染者が急増している北海道。クラスター(感染集団)の発生が相次ぎ、飲食店への営業時間短縮などの要請があった札幌市のススキノでは、多くの関係者が要請に理解を示す一方、客足が再び遠のくことを心配する声も聞かれた。

 道は7日、独自に設定している5段階の警戒ステージを、感染者が増えて医療機関への負担が高まっている状況を示す「3」に引き上げた。札幌市内では10月、クラスターが21か所で発生し、ススキノ地区が14か所と3分の2を占める。鈴木直道知事は記者会見で、ススキノの感染拡大防止が最優先とし、「道民の命と健康を守るための戦いだ」と強調。秋元克広・札幌市長は「ススキノの接待を伴う飲食店の利用者から家族や友人を通じ、学校や職場に感染が連鎖した」と危機感をにじませた。

 7日夜、ススキノでは普段より人や車は少ないが、若者の姿は目立っていた。妻と飲食店を利用した同市西区の男性会社員(50)は「前から店を予約していたので来たが、今後は控えたい」と語った。一方、大阪市から友人と旅行で訪れた女性会社員(23)は「営業時間の短縮は残念。でもせっかく遊びにきたのでススキノを楽しみたい」と話していた。

 飲食店の反応も様々だ。営業時間を午後10時までに短縮する「焼鳥ぼんち」の店主(54)は「お酒が出せないとお客さんも集まらない。今はススキノで一丸となって感染防止に努めたい」と話した。ネオンの下で客の呼びこみをしていた居酒屋の男性従業員(22)は「最近やっと人通りが戻ったのに。今夜の人出はいつもの週末の3分の1くらいだ」とため息をついた。

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