Search

10分の1スケールで空間上に建物をAR表示、竹中工務店が「HoloLens」に期待すること - 日経xTECH

有料会員限定記事 現在は登録会員(無料)の方も閲覧可能です

 竹中工務店は建築の設計・施工プロセスで、米マイクロソフト(Microsoft)のMR(複合現実)用ヘッドマウントディスプレー「HoloLens(ホロレンズ)」を利用できないか試行を続けている。MRはMixed Realityの略で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などを組み合わせたものだ。

 同社は建設に関わる人たち同士で、建物の形や空間の情報を共有する手段の1つとして、HoloLensに注目している。

 販売開始の直後に注文した最新機種の「HoloLens 2」が2019年末に竹中工務店に2台届き、私も試させてもらった話は既に紹介した。

竹中工務店でHoloLens 2を試す私(写真:日経アーキテクチュア)

[画像のクリックで拡大表示]

 竹中工務店は19年後半から、前製品のHoloLensをまずは建築の設計段階で使えないか検証してきた。設計の最終フェーズになると関係者が集まって、建物の形状や空間を改めて共有し合う場面が来る。そうした確認作業にMRを活用できないかと考えた。

 HoloLensを用いて、空間上に建物の立体画像をまるで模型のように表示させる。それを複数の人で同時に見るのだ。

 東京本店設計部設計第2部門設計4(アドバンストデザイン)グループの花岡郁哉グループ長は「建築では、1000分の1、100分の1、10分の1、1分の1(原寸)といったスケールごとに、確認できる内容が違ってくる。特に我々アドバンストデザイングループは設計にデジタル技術を多用しているが、デジタル設計では見落としがちな『スケール感』の確認は非常に重要だ。パソコンの画面で検討するだけではなく、実際の空間にモデルを立ち上げて、様々なスケールで建物を見ながら会話をするプロセスは欠かせない」と明かす。その点、MRは建物のスケールを自在に変えられるというメリットがある。

HoloLens 2を試す竹中工務店の花岡郁哉氏(写真:日経アーキテクチュア)

[画像のクリックで拡大表示]

 前製品のHoloLensを使って、設計の確認作業をしているときの様子が、下の写真だ。これは花岡氏が設計した建物の10分の1スケールの立体画像を空間上に表示したものである。

花岡氏が設計した建物を10分の1スケールで空間上に表示したときの様子。HoloLensをかぶっている人には、このように建物が見える(写真:竹中工務店)

[画像のクリックで拡大表示]

HoloLens越しに別の角度から10分の1スケールの建物を見た様子(写真:竹中工務店)

[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら

Let's block ads! (Why?)



"建物" - Google ニュース
January 17, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2RlAE0l

10分の1スケールで空間上に建物をAR表示、竹中工務店が「HoloLens」に期待すること - 日経xTECH
"建物" - Google ニュース
https://ift.tt/35BYQjS
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "10分の1スケールで空間上に建物をAR表示、竹中工務店が「HoloLens」に期待すること - 日経xTECH"

Post a Comment

Powered by Blogger.