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著名建築家による特製「間仕切り」で避難所安心 - 読売新聞

 被災者や難民が暮らす避難所向けに開発された紙の骨組みや布で作った「間仕切りシステム」が、新型コロナウイルスの飛沫ひまつ感染防止対策に一役買っている。県が緊急事態宣言を受けてネットカフェ利用者らの受け入れ先として開放している県立武道館(横浜市港北区)の「個室」作りに導入し、プライバシー保護と感染防止の両面で効果を期待している。

 間仕切りシステムは紙の骨組みにカーテン代わりの布を付けた構造で素材も軽くて扱いやすい。床2メートル四方、高さ2メートルの「個室」を10分ほどで簡単に組み立てることができる。

 難民や被災者に仮設住宅を提供する支援活動を続け、2014年に「建築界のノーベル賞」といわれる米国のプリツカー賞を受賞した建築家の坂茂ばんしげるさん(62)が考案した。

 間仕切りシステムは本来、避難者のプライバシー保護のために開発したが、坂さんが代表を務めるNPO法人と災害時協定を結んでいた県が、飛沫感染防止にも有効と判断。新型コロナウイルス対策としては全国で初めて導入した。

 坂さんは「間仕切りシステムの導入で避難所で最大の課題になっているプライバシーを保護できる。さらに感染防止にもつなげて、利用者に少しでも安心してほしい」と話した。

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April 20, 2020 at 03:00AM
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