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建築家・田根 剛「建築は幾多の天災や人災や疫病、そのすべてを記憶し未来を築いてきた」(GOETHE) - Yahoo!ニュース

「建築とはなにか」「建築になにができるのか」

パリを拠点に活動する田根 剛さんは今、世界中が熱い視線をおくる建築家。負の遺産の軍用滑走路を再利用した「エストニア国立博物館」。東京の真ん中に巨大な古墳を誕生させる「新国立競技場」案--。その建築は、土地や場所の記憶をモチーフに未来へと継承していくもの。 田根さんとは、完成後、大きな話題を集めた「エストニア国立博物館」の建設中、現場に同行させてもらいました。穏やかで、思慮深く、未来に向けて自分の表現をカタチにしていく姿勢に感銘を受けました。 2020年は日本でも、田根さんが手掛けた建築や空間がいくつも完成し、オープンする予定でした。それらが、このコロナの影響でどうなったのか。世界中で進行中の計画はどうなるのか。これからの建築のあり方は変わるのか。田根さんの思っていることをうかがいました。 「3月上旬に日本への出張があり、パリを離れていました。当初は一週間ほどの滞在の予定でしたが、帰国直前にフランスがロックダウンになるとのニュースが入り、パリに戻るのを延期しました。その後、国境が閉鎖され、飛行機での移動もできなくなったため、日本での滞在を延ばして遠隔によるリモートで仕事をしていました。4月中旬から日仏間の飛行機が飛び始めたのでパリに戻りましたが、空港での出国や入国では特に検査もなく、スムーズにパリの家まで帰ることができたのは驚きでした。 3月17日のフランスのロックダウンを機に、アトリエは完全にリモートに切り替えました。これまでもリモートや時差での共同作業が多々あったので、不便さは多少ありますが、思ったよりもスムーズに業務は移行できました。個々人は自宅作業となるため、多国籍であるスタッフには自主性を重んじて働いてもらっています。『仕事は量より質』であることを自覚してもらい、作業に集中してもらうよう心掛けています。 これまで忙しく移動や会議や現場が続き、自分の時間をなかなか持てませんでした。このコロナでおとなしくしている期間は、スケッチを描いたり、リサーチを行ったり、本を読む時間が増えました。一方で、半分近くのプロジェクトのスケジュールが半年や1年遅れと大幅な変更になりました。 2020年春開館を予定していた、自分にとって日本で初めての美術館となる『弘前れんが倉庫美術館』のオープンも延びました。このプロジェクトは100年程前に建てられたレンガ倉庫を壊さずに『記憶の継承』をコンセプトにした美術館。開館日は未定のままですが、建築はどんなことがあっても未来に向けて人が来るのを待っている、と改めて感じています(『弘前れんが倉庫美術館』は6月1日から事前予約制により限定的にプレオープン) 。

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June 01, 2020 at 06:02AM
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