人吉の商工業被害217億円 事業者建物 936軒床上浸水 - 西日本新聞

　熊本県南部の豪雨災害で、人吉市内の商工業関係の被害額が14日時点で少なくとも217億円に上り、事業者の建物936軒が床上浸水していることが人吉商工会議所の調査で分かった。

　同会議所は豪雨直後から浸水地域の事業者への被害状況の聞き取り調査を進めている。

　床上浸水の件数と被害額の内訳を業種別で見ると、宿泊業が23軒、46億2千万円▽卸売・小売業＝194軒、被害額35億5千万円▽飲食・サービス業＝350軒、52億3千万円▽製造業＝50軒、21億4千万円－など。宿泊業は「あゆの里」（15億円）や「芳野旅館」、「翠嵐楼（すいらんろう）」（いずれも10億円）など被害額の大きな事業者が目立つ。飲食店1軒平均の被害額も1500万円程度という。

　同会議所は「現在は建物や設備、商品の被害額を積み上げている段階。休業期間が長期化すれば被害額はもっと増える。早期支援を行政に訴えたい」としている。　（中村太郎）

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July 16, 2020 at 04:00AM
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