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フォっトけないす 建物の模型は軒下から 栗田さんの作業場(佐川町) - 高知新聞

軒下にある栗田真二さんの作業場。さまざまな道具が並ぶ(佐川町本郷耕)

軒下にある栗田真二さんの作業場。さまざまな道具が並ぶ(佐川町本郷耕)


 狭くてごちゃごちゃしてるけど、好きなものに囲まれ趣味に没頭できる―。男なら一度はあこがれる秘密基地。高岡郡佐川町の山あい、民家の軒下にそれはあった。

 歴史的な建造物の模型作りに心血を注いで13年。傑作を作り続ける栗田真二さん(71)=本郷耕=の“アトリエ”は、ごちゃごちゃを地で行く。

 畳1畳分の作業台があり、壁際の棚などに材料の木材やのこぎり、ペンチ、チェーンソー…。ごちゃごちゃ空間から、同町の深尾家屋敷など約30点の精巧な模型が生み出された。その立地と狭さもナイス。道を挟んで向かいに住む母親宅の軒下で、幅2・7メートル、奥行き10メートルの細長いスペースだ。

模型作りをする栗田さん。細部までこだわって仕上げる(同町本郷耕)

模型作りをする栗田さん。細部までこだわって仕上げる(同町本郷耕)


 「のこぎりもいろいろ種類があって、これは大きめの板を切るやつでこれは…」「このろうそくはね、溶かして模型の窓のサッシに垂らすんです。そうすると滑りがよくなる」「これは…、これは…」。お気に入りの空間。栗田さんの話は止まらない。

 テレビやオーディオセットも完備で至れり尽くせり。「僕は昔の歌しか知らん。ちあきなおみとかチェリッシュを聞きながらやるんです」。愛犬、福ちゃん(メスのチワワ)の小屋も軒下にあり、机の上に乗ってきて作業を見つめることもある。

 軒下とはいえ、ここはほとんど屋外の秘密基地。エアコンなんて甘っちょろいものはなく、自然環境という“敵”が攻め込んでくることもある。「夏は40度、冬は0度になります」。照りつける陽光をシートやパラソルでしのぎ、冬はカイロをたくさん貼って乗り切る。

 「家にほかに場所がなくて」。ここで8時間も制作に打ち込む日があるという栗田さん。「僕は何か作ってないとダメなんです。テレビ見ながらじっと過ごすとかできん」と笑う。

これまで制作した模型が展示されている佐川地場産センター(同町甲)

これまで制作した模型が展示されている佐川地場産センター(同町甲)


 現在は、国の登録有形文化財「松岡家住宅」(日高村)を制作中。軒下の栗田さんは、素晴らしき過酷空間できょうも時を忘れて名作を作り続ける。(佐川支局・楠瀬健太)

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October 11, 2020 at 06:39AM
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