Search

東京・三田の再開発で突如出現 建築家「丹下健三」の麗しき名作とは(アーバン ライフ メトロ) - Yahoo!ニュース

活発化する都内の再開発事業

 昨今、都心回帰が顕著になり、東京では再開発事業があちこちで活発化しています。事業終了後、それらのエリアには背の高いオフィスビルや住宅用マンションが立ち並ぶ未来図が示されています。

【画像】実に優美! 全国に残る丹下健三の作品を見る

 日本全体で人口減少が加速度的に進んでいますが、東京都はいまだ人口が増加傾向にあります。特に、都心5区といわれる千代田区・港区・中央区・新宿区・渋谷区は、人口減少と無縁です。それどころか、再開発によって人口が流入しています。

 先ごろ開業した高輪ゲートウェイ駅(港区港南)は、鉄道駅として利用できるようになりました。しかし「まちびらき」は2024年とされており、周辺は急ピッチでまちづくりが進行中です。

三田にある不思議な形の巨大な建物

 再開発が進められている高輪ゲートウェイ駅の目の前には、第一京浜と呼ばれる幹線道路があります。この第一京浜を田町駅方面へと進むと、突如として不思議な形をした巨大な建物が目の前に現れます。それが、在日クウェート大使館(港区三田)です。

 1990(平成2)年にイラクが侵攻したことを機に湾岸戦争は開戦。多くの日本人は、湾岸戦争でクウェートという中東の国を知ることになりました。それまで、クウェートという国を知らなかった日本人は多かったことでしょう。

 産油国として知られるクウェートは、1961(昭和36)年にイギリスから独立。1962年に港区三田に大使館を設置しました。

 在日クウェート大使館は、第一京浜に面していません。第一京浜と在日クウェート大使館の間には、いくつかの建物がありました。第一京浜沿いには住友不動産のビルが建ち、それらのビルに阻まれて、第一京浜から在日クウェート大使館全体を見ることはできなかったのです。

建築界で半世紀以上のトップランナー

 現在、再開発事業によって第一京浜沿いの建物は取り壊されています。そのため、第一京浜沿いから一時的に在日クウェート大使館が見られます。

 第一京浜の札の辻交差点には歩道橋が架かっており、この歩道橋の上が在日クウェート大使館を見ることができる絶好のスポットになっているのです。

 ちょっと特殊な形状をした在日クウェート大使館ですが、その在日クウェート大使館のデザインをしたのが日本人建築家として世界に知られる丹下健三です(1970年建設)。

 丹下は国内・国外を問わず、数多くの建築物を手掛けました。東京都内にも、丹下デザインの建築物は今でも残っています。

 代表的な丹下の建築物には、西新宿にそびえる東京都庁舎(新宿区西新宿)があります。

 1993(平成5)年に有楽町から移転した新しい都庁舎は、役所としての機能を果たすかたわらで東京の景色を一望できる展望室も設けられました。展望室は無料のため、デートで訪れるカップルや観光客に人気が高く、定番のスポットになりました。

 西新宿に移転する前の、有楽町にあった旧都庁舎も丹下が設計しています。旧都庁舎は1957(昭和32)年に完成しています。実力がなければ、東京都の代表的な建築物である都庁舎のデザインを担当させてもらえません。つまり、丹下は半世紀以上も建築界でトップランナーを務めてきたのです。

 そして、1964東京五輪でも、丹下は重要な施設を手がけています。1964東京五輪は、敗戦から立ち直った日本が国際的に存在感をアピールする場でもありました。

 東京五輪には、海外からも多くの賓客が訪れます。そのため、政府や東京都は国威発揚をうたい、一致団結を掲げました。

【関連記事】

Let's block ads! (Why?)



"建築家" - Google ニュース
March 16, 2020 at 05:30PM
https://ift.tt/3d4D3Xm

東京・三田の再開発で突如出現 建築家「丹下健三」の麗しき名作とは(アーバン ライフ メトロ) - Yahoo!ニュース
"建築家" - Google ニュース
https://ift.tt/35adqA5
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "東京・三田の再開発で突如出現 建築家「丹下健三」の麗しき名作とは(アーバン ライフ メトロ) - Yahoo!ニュース"

Post a Comment

Powered by Blogger.