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トルコ地震「手抜き建物」直撃 国立大調査、倒壊集中は「防げた」 - SankeiBiz

 トルコ、ギリシャ沖のエーゲ海で起きた地震から約1カ月。集合住宅の倒壊が集中したトルコ西部イズミル県バイラクルでは、弱い地盤の影響で増幅した揺れが、手抜き工事の建物を直撃したとみられることが分かってきた。現地調査した大学は「防げた被害」と対策の不備を非難した。

 「建物の見た目は完璧だったが、内部は貧弱だった。こんなにひどいとは」。会社経営のコライ・ユルドゥズさんは、倒壊現場に残る建材を見ながらため息をついた。会社事務所が入るそばの建物は倒壊こそ免れたが損傷がひどく、取り壊しが決まったという。

 11月28日、バイラクルではあちこちで粉塵(ふんじん)が舞っていた。重機を使った集合住宅の取り壊し作業だった。対象は600棟を超える。解体が決まった建物では引っ越し業者が荷出しを急いでいた。

 地元の国立ドクズ・エイリュル大の調査報告書によると、バイラクルは震源から離れているが、泥や砂などの沖積層が地盤のため、周囲とは異なる強い揺れが発生した。

 被害を受けたのは8~10階建ての古い建物が多かった。粗悪なコンクリートや鉄筋の使用、柱や壁の改築による強度不足。報告書は「被害は建築上の欠陥の結果だ。何年も指摘されてきたことで、防げたはずだ」と強調した。

 トルコ当局によると地震ではトルコ側で117人、ギリシャ側で2人の計119人が死亡した。犠牲者には沿岸部セフェルヒサルに押し寄せた津波に巻き込まれた高齢女性も含まれている。政府は被災地に仮設住宅を約500戸建設し、このうち約130戸に300人近くが入居した。

 メフメト・トゥルグットさんは「家族4人でテント暮らしだったので入居できてよかった」と少し安心した様子だった。一方、アキデ・エルドアンさんは「新型コロナウイルスの感染拡大で仕事を失い、次は地震。何もかも悪い方向に向かっている」と肩を落としていた。

 地球物理学技術協会イズミル支部のシナンジャン・オジチェル代表は地盤のリスクを何度も訴えてきた。「この地震が節目になってほしい。より良い対策を講じるべきだ」と語った。(バイラクル 共同)

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December 10, 2020 at 10:09AM
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